コラム

  • アベノミクスの行方は?-最小の黒字額「国際収支」を読み解く-
    資料:財務省 国際収支統計 国際収支の黒字額1985年以降最少 資源の少ない日本は、石油などの燃料や原材料を輸入し、それを加工し製品をつくりあげて輸出することで稼いできましたが、その足元が揺らいできています。 2013年の国際収支の黒字額は3.3兆円と、データが比較可能な1985年以降最少となりました(財務省発表)。  海外との取引状況を示す経常収支は、モノの輸出入の貿易収支、旅行や輸送、証券取引手数料などのサービス収支、親会社・子会社間での配当金や株式配当金・利子などの所得収支、対価を伴わない資産の提供に係る経常移転収支で構成されています。 1990年代までは、自動車や電気製品を大量に輸出して得る貿易収支の大幅な黒字というのが特徴でしたが、90年代後半から2000年代に入ると、生産拠...