仕事探しノウハウ
シニア世代の仕事探しは現役時代とは違います。転職は35歳までと言われた時代から少子高齢化が進み、今では40代も転職市場ではメインターゲットとなっています。しかし50歳をすぎるとだいぶ需要は減少します。60歳を過ぎたシニア世代では現実問題として受け入れ先企業の数は現役時代よりぐっと少なくなり、職種の選択肢も狭まることは必至です。その企業の定年制の有無・年齢、仕事内容と条件や体力の折り合い等厳しい現実に直面する覚悟が必要です。
それでも、今後労働人口が減少し、アクティブなシニア世代の活躍できる環境は整ってくることが予想されます。自分の条件に見合う継続的な仕事に巡り合うためにも、早めの行動を心がけましょう。
現役時代にしておくべきこと
やるべきことは定年退職後に働くか?働かないか?正社員?それ以外(嘱託・契約・非常勤・パート・アルバイト等)?を明確にすることです。また、在職中の会社には再雇用制度や勤務延長制度があるか?それを使うか?使わないか?を検討しておくことです。
再雇用制度で企業に残る選択をすれば転職活動の必要はなくなりますが、現役の時の条件や仕事内容とは大きく異なることは確実です。望む仕事内容や条件を手に入れるためには転職活動が必要になります。どちらにも一長一短がありますが、まだ支援の必要な子ども、ローンの有無等個々が抱える問題は様々で、再雇用制度の条件で補いきれるか否か、その決定をするためには定年後の生活設計をきちんとしておくこと、特に家族・配偶者との話し合いは必須です。そのための時間はこの時期ならたくさん取れます。その日を迎える前にやるべきことは山積みです。
行動すべき時期
上記しておくべきことに記したように行動を開始する時期は働き方やそれまでのキャリア等で個人差はあるかもしれません。しかしどのように仕事をするにしても必ず選考という壁が立ちはだかります。そのためにはこれまで自分がやってきた仕事や経歴の整理(棚卸)は最低限必要になります。転職歴や採用に携わった経験のある方以外一つの企業で勤めてきた方は「職務経歴書」を初めて知ったという方も少なくありません。自分のことは自分が一番よくわかっていると思っていても整理をしてみると忘れていたこと、気付いていなかったこと等新しい自分が発見出来、新たな可能性につなげることも出来ます。
シニア世代が仕事を探すことの大変さ、心構え 無理のない労働環境を
求められることは即戦力?サポート的な業務?「まだまだ若い」「バリバリ働ける」と思っても体力や柔軟性・記憶力・仕事を覚えるスピード等明らかに年齢による衰えを感じる点が増えていることは認めたくないと思いながらも確実に増えていきます。
そこをキャリアで補えるのか、また健康面で無理をしない、確実に出来る環境を選択して仕事を続けるのか等々。正社員でなくてもいいからフルタイムで働きたい、フルタイムは厳しいので余裕を持てるように週3~4日、1日5時間位で働ければ良い等条件が違えば探し方や雇用形態は当然変わってくるでしょう。
仕事を探す方法・手段(情報収集は早めに)
それでは、シニア世代の転職活用は具体的にどのように進めればよいのでしょうか?前述のとおり、定年後の仕事をする目的により状況異なりますので、具体的に一般的な行動パターンを見ていきましょう。