「仕事の満足度」は40代で底を打ち、60代で再び回復する
パーソルホールディングスは1月25日、「各年代の仕事満足度」に関する調査の結果を発表した。同調査は3月、15歳~69歳の男女で、本業または副業ではたらいている10万人を対象に、インターネットで実施した。
現在の仕事にどの程度満足しているか尋ねたところ、「満足」と答えた割合が最も多いのは10代(68.0%)、最も少なかった年代は40代(44.4%)だった。しかし、50代、60代になると、再び満足度は上昇している。
(マイナビニュース 1月30日)
満足かどうかは、自分が目指している理想と現実とのギャップによって決まる。ギャップが大きければ不満が募り、ギャップが小さければ満足度が増す。若い頃は、将来の夢はあっても現在の自分にそれほど大きな期待を持っていない。特に、10代は、高卒で働き始めたばかりでもあり、給与が低いのも当然と納得している。それでも、現状に不満があれば転職も比較的容易だ。しかし、40代になると、なりたかった自分の姿と現実とが乖離し、この先もそのギャップが埋められそうにないという現実に直面して、フラストレーションを貯める人が多くなる。そうかといって年齢的に転職は難しく、不満に満ちた現状から逃げられない。
50代、60代になると、現実を受け入れて、理想を現実に引き寄せる人が多くなる。立身出世より足るを知ることの方が大事だと考える思う人が増えるのもこの世代だ。理想と現実のギャップは再び縮まって、仕事への満足度は上昇する。
理想を現実に合わせて現状に満足することは悪いことではない。ただ、より大きな満足感を得るには、少し高いと思われる理想を実現して達成感を得ることも重要だ。健康寿命が延びているこの時代、50代、60代でもまだ人生に残された時間はある。若い頃のように、新たな夢にチャレンジしてみるものよいだろう。