シニア世代が長く働ける職場づくり、石川県のトーケンが大臣表彰の優秀賞に
シニア世代が長く働ける職場づくりに取り組む企業を称えるコンテストで、石川県内で建設総合サービスを行う「トーケン」が大臣表彰の優秀賞に選ばれ、表彰式が行われた。
(中略)
トーケンは、去年から定年を65歳に引き上げ、希望者全員を70歳まで再雇用する制度を取り入れたことなどを紹介していた。
(テレビ金沢 10月6日)
今年の高年齢者活躍企業コンテストで厚生労働大臣表彰の優秀賞を受賞したのは2社。そのひとつは、金沢で各種建築物の設計施工を行っているトーケンだ。トーケンは、70歳以降も、一定の条件の下、年齢の定めなく再雇用する。この結果、既に従業員の4.8%は70歳以上となった。
さらに、自社の社員だけでなく、他社を退職した高齢者も雇用し、その経験やノウハウを若手社員に指導・教育する場を設け、会社全体の技術力強化に努めている。自社に必要な経験やノウハウを持っている人材であれば、年齢を問わず採用する姿勢が評価された。
また、トーケンは高齢者による指導の仕方も工夫した。たとえば、ライブカメラを使って遠隔地から高齢者が現場監督にアドバイスをするなど、高齢者が建設現場まで足を運ばなくても済むような仕組みを整えている。建設現場における高齢者の労災が問題になっている現状を考えれば、業界全体でシェアすべき事例だ。