高齢者専門の精神科医が見てきた“長生き元気”なシニアの共通点

日本人の60代では“およそ40人に1人”にすぎない認知症有病率は、80代になると、なんと“3人に1人”まで跳ね上がる。「脳機能だけでなく、身体の健康も見た目も、70歳が分岐点。高齢者の健康長寿は、70代をどう過ごしてもらうかにかかっています」こう語るのは、高齢者医療の第一人者である和田秀樹さんだ。
和田さんによると、健康長寿のポイントは4つあり、もっとも大切なのが、1.栄養をたっぷりととること。以降、2.ストレスを避ける、3.意欲を持ち続ける、4.できないことよりできることに目を向ける、と続く。
(週刊女性PRIME 9月19日)

ここで挙げられている健康長寿のポイントは、若い世代でも重要なポイントだが、高齢になると、その影響がより大きくなる。できないことが次第に多くなる高齢者にとっては厳しい面もあるが、日々の日常生活で留意するよう心掛けるべきだ。

特に、「ストレスを避ける」、「意欲を持ち続ける」、「できないことよりできることに目を向ける」は、高齢者が仕事をする上でも重要だ。仕事にある程度のストレスは付きものだが、ストレスを強く感じない働き方はある。報酬は少なくても社会貢献を実感できる仕事であれば意欲を持ち続けることはできる。できることは少なくなってもできることがある限り、社会の中でやるべきことがなくなることはない。これらのポイントに留意して、自身の健康長寿に役立つ働き方を選択すべきだ。