87歳人気YouTuberの「ラクな人間関係」を保つ秘訣
人生100年時代といわれる昨今だが、人生が長くなるほど、仕事・家族・老後と、それだけ心配や悩みが増えていく。また、あらゆる場面でコミュニケーション能力を求められる時代へと変わり、人間関係を中心とする悩みや不安を抱えている人の声を頻繁に見聞きするようにもなった。「万人に好かれないのが当たり前です。何事も完璧はありません」そう答えるのは、登録者数6万人「Earthおばあちゃんねる」の人気シニアYouTuber・多良美智子さん。
(PHPオンライン衆知 4月27日)
「Earthおばあちゃんねる」はおばあちゃんの一人暮らしの様子を伝えるチャンネルだが、料理の動画などコンテンツが世代を越えて人気を博している。動画の撮影・編集は高校生の孫の担当。おばあちゃんと孫の暖かい人間関係も垣間見えて、そこに共感する人も多い。登録者は既に8万人を超えた。おばあちゃんの部屋紹介の動画は、視聴回数180万回以上で広告がついている。
高齢者自らが動画を発信する例も多いが、若い世代と共同でコンテンツを作ると、表現の幅が広がって新たな魅力が生まれることもある。視聴者の世代も広がり、高齢者がより多くの人々と交流する契機にもなる。孫のカメラを通して伝えられるおばあちゃんの日常生活は、孫と同世代の若者の関心も呼ぶ。
仕事におけるノウハウの伝授にも同じことが言える。高齢者の経験や知識を若い世代の目で紹介すると、より広くその価値が伝わることがある。企業の中でも「Earthおばあちゃんねる」を参考にしてみると良い。