独身の老後資金はいくら準備すべき? 統計でみる生活費・年金の現状と対策
「人生100年時代」と言われる昨今。長い老後を考えるなかで、具体的に老後資金がいくら必要なのか、年金はいくらもらえそうなのか不安に思う人は多いのではないでしょうか。 特に独身者は、老後の備えについてあらかじめ調べておかないと、いざというときに困窮しかねません。
(朝日新聞Reライフ 4月20日)
老後資金のシミュレーションは、夫婦単位で行われることが多い。しかし、現実には、独身の高齢者は少なくない。結婚していても夫婦のどちらかはいずれ独身となる。非婚率も上昇傾向だ。独身者の老後の備えはどうあるべきか、考えておく必要がある。
特に、女性は平均寿命が長い一方、貯蓄額や年金額が少ない傾向があるため、計画的に準備しておいた方がよい。男性と同じようなキャリアを重ねてきた女性は、老後の経済状態も男性と大差はないが、専業主婦だったり、非正規雇用だった女性は、長生きリスクに注意が必要だ。年金額の不足が予測されるのであれば、独身になるまで貯蓄を減らさない工夫が求められる。
もっとも、今後、日本経済はデフレからインフレに向かうことになる。低金利の下で預金を持っているだけでは目減りする。不動産のようなインフレに強い資産も含めて、資金計画を立てるべきだろう。