世界の消費者トレンドで注目の10項目、「デジタルシニア」登場
ユーロモニター・インターナショナルは、消費者の価値観や行動の変化を調査した「世界の消費者トレンドTOP10」を発表した。
(中略)
注目のトレンドとして挙げられているのは、「バックアッププランナー」「気候変動に敏感な消費者」「デジタルシニア」「資産管理マニア」「人生を大きく見直す」「メタバースへの移行」「ユーズド品愛好家」「地方と都会のいいとこ取り」「自分らしさを愛する」「社会活動再開への温度差」。いずれにも今後の観光ビジネスの復活に向けたヒントが含まれている。
(トラベルボイス 1月18日)
ユーロモニター・インターナショナル(Euromonitor International)は、ロンドンにベースのある市場調査会社。世界80か国の市場調査レポートを年間17,000本発行している。そのユーロモニター・インターナショナルの今年の消費者トレンドTOP10に「デジタルシニア」が選ばれた。少子高齢化に伴って高まっているデジタルシニアの購買力を如何に取り込むかが、BtoCビジネスの世界的なトレンドだ。
ユーロモニターの調査によれば、「世界の60歳以上の消費者の80%以上が週に1回はインターネットを閲覧しており、SNSの利用は60%以上、オンラインビデオゲームへの参加も21%に及んでいる。また、82%がスマートフォンを所有」している。したがって、このデジタルシニアに訴求するには、従来のリアルな実店舗による接客やマスメディアを通じた宣伝・広告だけでなく、SNAやオンラインゲームなど、ネットを介したコミュニケーションが重要だ。あるいは、新型コロナ対策のひとつとして百貨店が行っているリモート接客も選択肢となる。また、こうしたデジタルシニア獲得のトレンドの中で、シニア向け販売の即戦力として、シニアの雇用機会も拡大するだろう。