育児・家事支援サービス運営の「ぴんぴんころり」が8,200万円調達
2021年12月9日、株式会社ぴんぴんころりは、総額8,200万円の資金調達を実施したことを発表しました。育児・家事支援サービス「東京かあさん」を運営しています。熟練の主婦に、料理・掃除・育児サポート・ペットシッター・買い物代行・収納整理・保育園の送迎など、様々な内容を依頼できるサービスです。マッチングサービスとは違い、専任の担当者がつくため、訪問のたびにやってもらいたいことを説明する必要がありません。
(創業手帳 12月9日)
「ぴんぴんころり」が運営する「東京かあさん」には、シニア女性を中心に約500名がワーカーとして登録し、子育て世代を手伝う近所にいるお母さんという立場で活動している。そのコンセプトは「第2のお母さんが持てる、おせっかいなご家庭サポート」だ。首都圏では、核家族化が進み、親と離れて暮らす人が多い。お母さん代わりに世話をしてくれる専任の人が近くにいてくれるのは、子育て世代にとってありがたい。
また、東京かあさんの特徴は、家事代行という労働力の提供に留まらず、熟練の主婦の経験と知恵も提供し、顧客である若い世代と共有するところにある。人生相談など、家事と直接関係のないことも含め、何を頼んでも良い。第2のお母さんは、可能な限り顧客のニーズに応える。
これは、企業内でシニアの従業員が若い従業員に業務を通じて経験や知恵を教えるのと似ているが、東京かあさんは、家庭や家族という組織の枠を越えて、地域社会全体で家事や育児の経験と知恵を共有しようとしている点が異なる。こうした活動が広まっていけば、将来は、家事や育児に留まらず、様々な領域で経験と知恵の社会的な共有が可能になっていくだろう。