秋田のシニアeスポーツチーム「マタギスナイパーズ」 大会出場目指す
世界各地で急拡大しているeスポーツの熱狂の波が、日本のシニア層にも押し寄せている。eスポーツとは「エレクトロニック・スポーツ」の略で、コンピューターゲームやビデオゲームで対戦する競技を指す。
(中略)
日本では若者中心に競技者層が広がっているが、高齢者の健康維持や地域活性化にeスポーツを活用する動きが各地で増え、真剣に取り組むシニアが増加中だ。今年9月には、日本初のシニアeスポーツプロチーム「マタギスナイパーズ」が秋田県で発足した。平均年齢68歳。
(NEWSポストセブン 11月21日)
コンピューターゲームやテレビゲームを楽しむ高齢者が増え、マスコミでも度々紹介されるようになってきた。もともと、ゲームセンターに設置されているアーケードゲームには、高齢者が集まるようになっていたが、今や、インターネットでつながるオンラインゲームでも高齢の参加者が増えている。「マタギスナイパーズ」が大会参加を目指している「フォートナイト」は世界中の参加者と協力したり、対戦したりすることのできる大規模なオンラインゲームだ。公式大会も頻繁に開催されており、16歳の少年が優勝賞金300万ドルを手にしたこともある。
高齢ゲーマーにとっては、賞金を手にすることはできなくても、世界中の同好の士とコミュニケーションをとりながら、より高い順位を目指して、戦略を練り、技量を磨くのは、楽しい時間だ。年を取ると今までできたことができなることが多いが、ゲームの世界は、逆に、高齢でも練習をするとそれなりに強くなれる。そこは、年齢に関係なく向上心と達成感を満たすことのできる空間だ。
ゲームに熱中しすぎて、運動不足になるのでは、という懸念もあるが、ゲームによって自分に自信を抱くことができれば、ゲーム以外の世界にも積極的にチャレンジするようになる。自己肯定感は元気の源だ。