若い世代から案外評価される50代社員 デジタル対応は課題

働き方改革やコロナ禍による更なる改変など、職場の変化が激しい昨今。どんな時代でもそのギャップが気になる世代間の意識のズレだが、「50代社員に関する意識調査」(フォー・ノーツ・東京)によると、若い世代は今の50代にさほど大きな不満は感じていないが、デジタルツールへの対応に関しては、50代は努力が必要なようだ。
(OVO 11月15日)

この調査では、若い世代は、総じて50代に「組織をまとめあげる強いリーダーシップ」や「新たなスキルや知識を身に付けたり、未経験の仕事に取り組む」能力があると思っており、50代の自己評価よりも評価は高い。同時に、「年功序列で出世しただけで、特にスキルも無く、管理能力があると勘違いしている人が多い」「経験豊富で頼りになるが、新しいことへの取り組みにもう少し積極的になってほしい」など、逆の意見もある。結局、どの世代もそうであるように、50代にも様々な人がおり、どの人を想起するかで、50代の評価が決まってくるようだ。

ただ、50代が問題と思っていないことを若い世代が問題だと思っている点があれば、そこは個人ではなく50代全体の問題として意識しておく必要がある。そのひとつがデジタルツールへの対応だ。50代としては、それなりに対応できていると思っているようだが、若い世代の評価は厳しい。50代は、若い人に任せず、自らデジタルツールを使いこなすことを心掛けるべきだ。少なくとも、DXの抵抗勢力とならないよう、気を付けなくてはならない。