総合人材サービスの株式会社エントリーは、コロナ時代の新しい働き方として展開している仕事マッチングサービス「シェアジョブ」で、農家の種まきや台風対策など軽作業に特化した新サービスを提供している。
（中略）
短期のアルバイト感覚で稼ぎたい学生や、副業の一つの選択肢としてすき間時間を有効に活用したいビジネスマン、時間に余裕のあるシニア世代など、幅広い世代に新しいスタイルの働き方を提案する。
（農業協同組合新聞　8月19日）

短時間の仕事のマッチングサービスが増えている。その多くは、翻訳やプログラミングのようなネットを介してできる仕事がその先駆けだったが、典型的なリアル環境の仕事である農業でも、本格的なサービスが始まった。

そもそも農業は、経験とノウハウがなければ難しい仕事ではあるが、それは、すべての作業を自分でする場合のことで、農作業を細分化すれば、必ずしもスキルを必要としない作業もある。また、繁忙期が一時期に集中する傾向もあるので、短時間の労働力をタイムリーに確保できれば、農業事業者にとってはありがたい。

一方、農村は高齢化が進み、労働力はシニア頼みになりがちで、フルタイムの仕事を受ける人が少ない。地域のシニアと農業事業者の双方のニーズをうまくマッチングすれば、双方にとって、満足度の高いサービスとなる。