ネットビジネスに参入するシニアたち
厚生労働省の調べによれば50歳で「貯金0円世帯」は約37%に上る。このままでは老後破綻が必至な情勢だが、意外にも生き方一つで明るい老後を迎えられることが判明。スキルや経験を活かした副業は、幸せに老後を生き抜くカギのひとつだ。誰もが気軽にネットを利用するようになった昨今、定年後にサイトやブログを立ち上げ、情報発信するシニアが増えている。(日刊SPA6月11日)
高齢者がITに疎いという固定観念は、過去のものになりつつある。現役時代からPCを使ってきた団塊の世代が高齢者の中心となった今では、デジタルデバイドはシニアの問題ではなくなってきた。新型コロナウイルスのワクチン接種の申込みも、70歳前後のアクティブ・シニアは、自分でインターネットから申し込む人が多い。ネットを利用するシニアが増えれば、ネット使って、情報発信をしたり、ビジネスを立ち上げたりするシニアも出てくる。元々、ネットは体力を使わずにコミュニティーを形成することのできる空間であり、シニアに向いた世界だ。語学が堪能であれば、世界とつながることもできる。新型コロナウイルスに感染するリスクもない。この記事によると、中高年の4Kとは孤独、カネ、健康、家族なのだそうだ。インターネットはこれらの問題の悩みと解決の共有に役立つ。そして、役に立つという認識が広まれば、ネット上のシニアのコミュニティーは拡大する。人が集まれば、そこに市場ができ、カネが動き、雇用が生まれる。若者だけでなくシニアにとっても、インターネットは社会との新たな接点を提供してくれるものとなるだろう。