99歳の生保レディー、89歳で年間70億円の売り上げ日本一に

人生100年時代とはよく言うが、99歳の生保レディーとは聞いた試しがない。50歳からニッセイセールスレディーとして働き出した川上二三子さんは、1月30日で99歳になるという。それを記念して、自らの人生を綴った『99歳、現役です! 最高齢ニッセイセールスレディーの生きかた働きかた』(太田出版)を1月末に出版した。
(デイリー新潮 1月28日)

99歳で現役というのは珍しいが、一般に、生保の営業には高齢者が少なくない。生保の営業は、それまで培ってきた人脈やコミュニケーション能力が活かせる業務であり、歩くことと話すことができれば、高齢になっても続けられる仕事だ。この記事で紹介されている川上さんは、顧客として開拓したIT企業が成長したことで、長年、多くの契約を獲得することができた。しかし、そうした幸運に恵まれなくても、過去の人脈をストックとして、毎年業績を着実に積み上げる営業担当者は多い。

同様に、地域に密着した営業を行っている個人経営の飲食店などで、高齢の店主や店員が現場で長く活躍しているのもよく見られる光景だ。地域の人口が減少すると厳しい面もあるが、逆に、人口が増加したり、観光客などが増えたりする地域では、人脈の蓄積がものを言う。高齢者のコミュニケーション能力を活かせる場は、様々なところにある。高齢になる前に、そのような仕事の場を探しておくことも重要だ。