高齢者も働きやすく、スタバが実験店舗
スターバックスコーヒージャパンは、初のバリアフリー店舗となる「南町田グランベリーパーク店」(東京都町田市)を13日にオープンする。車いすを使う人や高齢者でも働きやすい職場をめざした実験店舗だ。
(中略)
スターバックスでは、飲食の提供以外の接客や清掃などの業務を担う短時間雇用の制度がある。新店舗は同制度を活用し、高齢者の雇用にも力を入れる。同店で働くことになった山田勝子さん(76)は、国内のスタバで最高齢で、「結婚後初めて働くので、うきうきしている。高齢者も入りやすい店にしたい」と意気込んでいた。
(朝日新聞 11月7日)
ハンバーガーショップやカフェなどのファストフード店で高齢者が働く姿は珍しくなくなった。それぞれのチェーンが勤務形態を柔軟にするなどして、高齢者が働き安い環境の整備に努力している。その中で、スターバックスは、高齢者だけでなく、車いすを使う障害者も作業がしやすい仕事場を作り始めた。
障害者が作業することを想定したバリアフリー店舗は、高齢者にとっても働き安く安全な店となる。高齢者もわずかな段差でつまずいて転ぶ危険性があるし、物を運ぶときには通路が広い方が安全だ。カウンターの後方スペースも広い方が高齢者も障害者も動きやすい。勤務形態だけでなく、物理的に高齢者や障害者に配慮した店作りは、人材の幅を拡げようとしているファストフード・チェーンにとって、今後、重要な課題となるだろう。