スキルシェア シニアも活躍 経験・知識生かす

個人の特技や知識をマッチングするスキルシェアなどのサービスで高齢者の活躍が目立ってきた。長年の経験や知識を生かして外国人に日本語を教えたり、掃除を手伝ったりする。提供者を60代以上に限ったサービスもある。高齢者には生きがいになるほか少額でも収入が得られる利点もある。人生100年時代を迎える中、高齢者の活躍の場はより広がりそうだ。
(日本経済新聞 12月15日)

スキルシェアなどのマッチングサービスは、主婦のパートや会社員の副業としても活用されるようになり、拡大を続けている。その中で、高齢者の存在感も高まってきた。本来、自由な時間が多く。経験や知識を持った高齢者は、スキルシェアの格好の人材供給源となる可能性があった。今まで、高齢者の登録が少なかったのは、スキルシェアなどのITを駆使したマッチングサービスの認知度が高齢者の間では低かったからだ。

この記事では、老人ホームや高齢者支援団体が高齢者との橋渡し役を担い、高齢者をシェアサービスに組織的に参加させている事例を紹介している。今後は、これらの高齢者が既に集まっている組織、団体が高齢者の社会参画を推進するツールとしてスキルシェアを使いこなすケースが、増えてくるだろう。スキルシェア業界も高齢者へのアクセス方法と高齢者の知識・経験の活用方法を真剣に考えるべきときだ。