シニア就労、官民で支援 静岡市役所にワンストップ窓口
官民連携のシニア向け就労サポート窓口「NEXTワークしずおか」が18日、静岡市役所静岡庁舎にオープンした。さまざまな就労形態の相談に対応できるワンストップ窓口で、初日から多くの高齢者が訪れた。
オープンスペースの明るい空間で、求人や就労関連イベント、社会参画、民間の求人などのさまざまな情報を、壁の求人パネルや棚のチラシなどから入手できる。来場者は自由に閲覧したり、スタッフに相談しながら適切な情報を得たりしていた。(静岡新聞 6月19日)
ハローワークや地方自治体、シルバー人材センター、民間の求人サービスなど、様々なサービスが高齢者向けに提供されているが、高齢者にとっては、自分に適した求人をどこに行けば見つけることができるのか、分かりにくいことも少なくない。高齢者の就労をワンストップで支援する窓口があれば、仕事を探す高齢者には便利だ。
たとえば、シルバー人材センターには、相談員も常駐し、ボランティア活動も含めて様々な活動を紹介してくれるが、紹介できる仕事は、単発の業務委託や就業であっても短期のケースに限られる。長期の就労を希望する場合には、ハローワークなど別の窓口へ行くことになる。ハローワークの情報はネットでも検索できるが、全ての高齢者が高いITリテラシーを持っているわけでもない。組織を横断して情報を共有し、スタッフがフェイス・トゥ・フェイスで相談に乗ってくれるワンストップ窓口は、高齢者に対して、気軽に就労機会へアクセスしてみようという気持ちを抱かせる上でも役に立つだろう。