人手不足で「金の卵」 企業が求めるシニアとは
他社で定年を迎えたシニアを積極採用する動きが出てきた。転職市場ではこれまで高齢というだけで敬遠されがちだったが、深刻な人手不足が変化を促した。とはいえ、だれかれ構わず採用するわけではない。オーバー60の転職をみてみると、シニアならではのポイントが浮かび上がる。
(日本経済新聞 6月7日)
シニアの転職が採用した企業にとっても就職したシニアにとっても良い結果をもたらすには、企業が働き方を工夫するだけでなく、シニアにも留意すべき点がある。この記事では、シニアの転職に必要なポイントは、協調性とチャレンジ精神、即ち、謙虚と果敢だと指摘している。
このことは、経営コンサルタントの仕事とも共通点がある。経営者は自社の改革を期待してコンサルタントを雇うが、現場の組織は必ずしも歓迎するとは限らない。コンサルタントは、まず、謙虚に現場の組織と協調し、共感する必要がある。しかし、協調しているだけでは、改革を実現することはできない。組織の隠れた課題を可視化し、変革を促す施策を積極果敢に立案・展開するのが、コンサルタントの本来のミッションだ。
シニアの転職者も新たな職場と協調した上で、組織の変革者としての役割を果たすことが期待されている。そのためには、自身が自分自身を変革し続ける変革者でなくてはならない。