1957年生まれの還暦人「60歳過ぎても働きたい」は約9割
PGF生命は2017年に還暦を迎える1957年生まれの男女を対象にインターネット調査を行い、その結果を「2017年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」として公表した。今年還暦を迎える人の9割近くが「60歳を過ぎても働きたい」と考えている等、今年の還暦人の価値観も浮かび上がる。
(中略)
59歳時点で就労をしている・していた人を対象に、何歳まで働いていたいかを聞いたところ、「60歳まで」と答えた人は11.9%に留まり、実に9割近くの人が、60歳以降も働きたいと答えた。最も多いのは「65~69歳まで」で41.0%、次いで「70~74歳まで」の25.2%という結果となった。働き続けたいと思う平均年齢は67.7歳である。
(ZUU online 7月28日)
ポスト団塊の世代が還暦を迎える時代になった。この世代は若い頃、エネルギッシュな団塊の世代と何かと比較されて、「しらけ世代」と呼ばれていた。しかし、還暦を迎えた今、かつての「しらけ世代」に勤労意欲の減退は見られない。団塊の世代ほど熱くはないが、冷静に世相と自分を見つめ、現実的な対処を選択している。
この世代の特徴は、30歳前後にバブル景気を経験し、その時代に培われた感性が、還暦になった今でも、その消費パターンに残っていることだ。若い頃に買えなかった高級な商品やサービスをお金に余裕のある今になって買うなど、日本の高額消費を支える層になっている。したがって、この世代が勤労を継続し、一定の収入を得続けることは、日本経済の消費を維持、拡大する上で重要だ。「しらけ世代」の覚醒に期待したい。