エルダー人材の需要喚起で「HATARAKUエルダー」設立 生涯現役をサポート
EPSホールディングスは8月2日、ワールドホールディングス(WHD)、クリーク・アン ド・リバー社(C&R社)、SBSホールディングスとの共同出資会社「HATARAKUエルダー」を設立したと発表した。同社は、製薬企業や医療機器メーカーに長く従事し、指導的立場にある「エルダー人材」の需要を掘り起こし、BPO業務(ビジネス・プロセス・アウトソーシング)を新規開拓しエルダー人材が活躍できる場を創出するというもの。定年退職者およびエルダー層がその能力や経験を活かして生涯現役で活躍し続けられる環境を整備する。
(ミクスonline 8月4日)
高齢のエルダー人材、シニア人材の活用を考えている企業は多いが、そうした人材を雇用して自社で抱え込むことよりも、それらの人材に任せたい業務を外注することを選択する企業もある。コア・コンピタンスではない業務は外注して自社の組織とリソースをスリムにするというのは、経営効率化の手法としては、既に一般的だ。
こうした業務を受託するBPO業者の方は、多くの顧客企業から受注することで、スケールメリットを享受できる。BPOなら、一社の仕事量では使い切れないエルダー人材の能力もフルに活用することが可能だ。エルダー人材の方も、一社に縛られることなく、複数の企業の業務を担当することで、自分の専門性をさらに高めることができる。定年後の再雇用で今までの専門分野とは異なる業務に就くことになるなら、BPO業者で専門性を活かせる仕事に就くことを希望するエルダーも多いだろう。今後、エルダーによるBPOは、ヘルスケア業界以外にも拡がるに違いない。