「80歳以上でも働ける」7割

傘寿を超えても働ける――。シニア世代の仕事観について、民間企業がアンケート調査したところ、回答した高齢者の約7割が「80歳以上でも働くことができる」と回答した。
(中略)
代行業界大手の「うぇるねす」(東京)が16日の「敬老の日」を前にした8月末に実施した。同社には約3240人(平均年齢70歳)が登録し、管理人が不在のマンションに代行で派遣されている。回答者は男性481人、女性59人。70代が最も多く約7割を占め、80歳以上も51人いる。
(毎日新聞 9月12日)

マンションの管理人は定年退職後にこの仕事に就いた高齢者が多い。退職年齢が上昇していることもあり、マンション管理人の中心世代は70代だ。70代で元気に働いている人の多くが「80歳以上でも働くことができる」と思うのは自然なことではある。
ただ、マンション管理業界が高齢者でも働きやすいよう管理業務を工夫してきたことも高齢者が長く働きたいと考える理由のひとつだ。管理会社によるマンションの管理は、現地にいる管理人の他、支店の営業担当者や管理部門等のチームで運営される。管理組合との折衝は営業の仕事であり、管理費の管理等は本社の管理部門の業務だ。管理人の仕事は、マンション管理士のような特別な資格がなくても務まるように、限定されている。未経験の高齢者でも働きやすく、長く続けやすい。他の業界でも、高齢者の業務を考える上で参考にすべき点だ。