マッチングアプリでスキマバイトをする高齢者が激増

好きな時間に日替わりの現場で短時間働く「スキマバイト」が高齢者にも広がってきています。
(中略)
「スキマバイト」はアプリ運営会社が飲食店などの雇い主と働く人をつなげる(マッチングさせる)サービス。雇い主は働く人と雇用関係を直接結び、雇い主側は報酬のいくらかを運営会社に支払う仕組みです。スキマバイトのアプリを手がける「タイミー」によると、今年3月時点での65歳以上の登録者数が約5.1万人。1年間で2.1倍に増えたということです。理由として一番多かったのが健康維持のため。アルバイトの労働を運動目的として捉えてサービスを利用する高齢者が多いようです。他にも多かったのが生活費を補うためや、空き時間を有効的に活用するため。また、社会から疎外感を感じないように、社会との関わりを持つ目的でサービスを利用する高齢者がいます。
(RadiChubu 8月21日)

隙間時間を利用する短時間アルバイトは、需要も供給も増えている。求人側としては、繁忙期だけ人員を増やすことができるので効率が良い一方、求職側も、家庭・子育てと両立して働きたい女性や学校帰りの時間など空いている時間で働きたい学生などには働きやすい勤務形態だ。さらに、副業を持つことが珍しくなくなってきた現在では、短時間アルバイトの求職者は全世代で増える傾向にある。

中でも、高齢者のスキマバイトの増加が顕著になってきた。健康状態や介護などの家庭環境によって多様な働き方を求める高齢者にとっては、スキマバイトの方がフルタイムの正社員よりも働きやすいこともある。健康維持のためなら、健康維持に必要かつ十分な時間の就労で良い。働き過ぎで健康を害することも避けられる。スキマバイト市場での高齢者のシェアは、今後も増え続けるだろう。