米国のSNS、シニア活躍

米国のSNS(交流サイト)市場で中高年ユーザーの割合がじわじわと増えている。調査会社のPewResearchによると、65歳以上がSNSを利用する割合は2014年は14%だったのに対し、21年は45%と3倍以上に増加。話題を集めているという。
 中高年ユーザーが増える中、続々と生まれているのが「グランフルエンサー」と呼ばれるシニア世代のインフルエンサー。祖父母(Grandfather、Grandmother)とインフルエンサー(Influencer)が語源といわれている。
(日本経済新聞 6月15日)

世界中で、全ての世代でソーシャルメディア、日本で言うところのSNSの利用者が増えている。特に、高齢者の利用率は、もともとソーシャルメディアを利用していた中年世代が高齢者になってきたことで、大きく増加した。高齢の利用者が増えれば、その中で、強い影響力を持つインフルエンサーの数も増える。

この傾向は世界共通ではあるが、米国では、同世代の高齢者に対してだけでなく、若者にも影響を与える中高年インフルエンサーが数多く登場してきたことが特徴的だ。グランフルエンサーという言葉が生まれたのも、若者からみて祖父母の世代であることに起因する。ソーシャルメディアは、インターネットがなければ出会うことが難しかった人々を結びつけ、サイバー空間に新たな社会(ソーシャル)を生み出した。その社会の中で、高齢者が培ってきた様々な知識や情報が世代を超えて共有され、新たな価値を創造している。