初心者シニア男性限定の料理教室、大切なことは三つ
60歳代で退職した後に本格的に料理を始めた経験を基に、岡山県倉敷市の小西敏弘さん(79)が初心者のシニア男性向け料理教室を開いている。未経験のシニア男性が楽しい気持ちで料理を続けていくためにはいくつかのコツがあるという。
(中略)
まずは失敗を気にしないこと。「包丁で指を切ったり、皿を割ったりは誰もが通る道。『挑戦しなければ得られなかった経験』と前向きに捉えましょう」
メニューは「作りたいもの」よりも「作れそうなもの」を選ぶのが良いという。難しいメニューは技術が求められる上、たとえ1回成功したとしても、長続きしにくい。「みそ汁など一品でもいい。料理を作る習慣を身につけましょう」
長年料理を作ってくれた妻や家族への感謝も重要だ。
(読売新聞 12月4日)
この記事が提唱する「未経験のシニア男性が楽しい気持ちで料理を続けていくため」のコツとは、失敗を気にしないこと、作れそうなものを選ぶこと、長年料理を作ってくれた妻や家族へ感謝することの三つ。どれも重要な指摘だ。同時に、料理以外の分野に挑戦する場合にも当てはまる提言でもある。
たとえば、「シニアが楽しい気持ちで未経験の仕事を続けていくため」のコツとしても、当てはまる。失敗を気にせず、まず、第一歩を踏み出さなければ挑戦は始まらない。また、作れそうなものから始めないと、スタートで大きな失敗をして先へ進めない。失敗するリスクが低く、仮に失敗しても気にしなくても済む仕事から始めて、経験を積み重ねながらより難しい仕事に挑戦していくべきだ。そして、仕事をサポートしてくれる周囲の人達への感謝も重要なことは言うまでもない。