今年還暦の人、平均貯蓄額「3454万円」、300万円未満の人も4割

今年還暦を迎える人の貯蓄額の平均は3454万円! これって多いだろうか、少ないだろうか。PGF生命(プルデンシャル ジブラルタ ファイナンシャル生命保険)が2023年5月10日、「2023年の還暦人(かんれきびと)に関する調査」を発表した。貯蓄額の平均が3000万円台なのに対し、300万円未満が4割もいる。また、75歳を過ぎても働く続けたい人が7人に1人と、多様な人生観が垣間見える結果となった。
(J-CASTニュース 5月20日)

60歳の平均貯蓄額である3454万円は、そこそこ余裕のある老後をもたらしてくれる金額ではある。これを預金で運用しても、歴史的な低金利の現状では、物価上昇に追いつかず、目減りが避けられないが、投資に回せば、実質的に増やすことも可能だ。2023年4月の生鮮食品を除いた消費者物価指数は前年同月比3.4%上昇した。一方、配当利回りが4%を超える日本株は少なくない。さらに、株価が上昇すれば、売却益、即ち、キャピタルゲインを得ることもできる。仮に、3454万円を金融商品に投資して5%の利回りを得れば、年172.7万円の収入となる。年金プラス10万円の収入が、ゆとりのある老後の目安とされていることを考えれば、一定の安心感を得られる金額だ。

では、還暦の時点で貯蓄額が少ない人はどうするか? まずは、65歳まで働き続けて貯蓄を増やし、その後も、月10万円程度の収入が得られるような仕事を継続して、極力、貯蓄を取り崩さないようにすることだ。