広がる「推し活」、シニア世代は「推しのコンサート」

自分が好きなアイドルやキャラクターなどを応援する“推し活”が広がりを見せています。推しのグッズと一緒に写真を撮ってSNSにアップする人も多いといいます。シニア世代では“推しのコンサート”を楽しむ姿がありました。
(中略)
神奈川県・川崎市にある高齢者施設「そんぽの家 生田」ではレクリエーションのひとつとしてオンラインコンサートを開催。月に数回行われるということですが、特別にその様子を見せてもらいました。
(中略)
高齢者施設を中心に活動するアーティストと一緒に、ポンポンやうちわなど応援グッズを持って盛り上がる姿がありました。
(日テレNEWS 4月28日)

年齢に関わらず、人間は他者を応援することに快感を得る生物だ。恐らく、それは社会を維持したいという人間の本能に起因しているのだろう。人は、応援することで、応援する相手や同じ推しを持つ人とのつながりを実感することができる。

特に、他者との交流が少なくなりがちな高齢者にとって、他者とつながり、共通の関心を持つ社会に属することは重要だ。仕事を長く続けることも地域コミュニティーに参加することも高齢者の社会性の維持に寄与するが、人間関係にストレスを感じることもある。その点、推し活は、個人の選択の自由が大きい分、ストレスは少ない。また、オンラインコンサートのように、新しい技術を使ったイベントが普及することで、推し活に参加する機会も増える。今後も、高齢者の推し活は、全国で広がり続けるだろう。