忘年会、新年会で気を付けたい「時間の感覚」

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そろそろ忘年会のシーズンですが、会社帰りに「ちょっと一杯」と言われて、皆さんはどのくらいの時間をイメージしますか?
 シチズンホールディングスが行った調査によると、「2時間」が38.5%で最も多く、次いで「1時間」が27.8%、平均で約1時間38分だったそうです。(対象:全国の20-50歳代男女400人、2013年10月調査)
 この時間感覚、性別や年代によって異なるのではないかと思い、調査結果を詳しく見てみました。平均時間はあまり変わりないのですが、「2時間半」「3時間」という長時間を答えた人の割合が、女性6%に対し男性は11%と倍近く。年代別では、20代=6.0%、30代=10.0%、40代=6.0%、50代=11.0%となっています。残念ながら年代別・男女別の集計はされていないのですが、50代以上の男性の長尻がうかがえるようにも思えます。40代が意外と短時間なのは、働き盛りで仕事が忙しかったり、家庭の事情が色々とあって会社帰りにゆっくり飲んではいられない、ということなのでしょうか。

 飲み会といえば、シニア、プレシニアには最近の若者は飲みに誘ってもあまり乗ってこないというイメージもあるかもしれません。しかし、20-30代のビジネスパーソンの過半数(50.4%)が「会社の人と飲みに行くのは好きだ」と答え、新入社員の実に76%が「会社の人に飲みに誘われたらうれしい」答えている、という調査結果もあります(ネオマーケティング「20-30代の若手ビジネスパーソンに聞く 今どき“会社飲み”実態調査」2013年7月)。ただし、「あまり長居せずに帰りたい」と思う人は58%、「できるだけ短時間で済ませたい」と思う人はなんと73.6%。ちょっと一杯で2-3時間になってしまうと若手にとっては長すぎるのかもしれません。

 シチズンの調査では、「ちょっと一杯」以外にも、ビジネスシーンで使われる他の様々な言葉についての時間感覚も尋ねています。50代のデータを見ていて、面白いことに気が付きました。
・ (電話で)ちょっとお待ちください:平均24.3秒、50代21.9秒
・ 折り返しお電話ください:平均15分14秒、50代13分46秒
・ なるべく早くお願いします:平均29分49秒、50代24分45秒
・ すぐ処理します:平均26分15秒、50代23分18秒
・ この件はしばらく考えさせてください=5日以上の割合:平均16.3%、50代9.0%
これらはすべて自分が相手の対応を待つことにあたりますが、50代はすべてで平均や他の年代と比べて待つことに耐えられる時間が短いようなのです。仕事が忙しくてそうそう待ってはいられないのだろう、と言いたいところではありますが、一方で「一服する」に対しては、平均の8分51秒に対し、50代は9分36秒。単に年を重ねるとせっかちになってしまうということなのか…とも考えさせられます。
 部下に仕事や用事を頼むときも飲みに誘うときも、時間感覚の違いを意識してみると、余計なストレスを抱えたりイライラしたりすることがなくなるかもしれません。