アクティブシニアの最前線「シニアの留学」

ryugaku

 前回、海外ロングステイの紹介をしましたが、シニアの海外留学も今注目を集めています。
ただ観光旅行に行くだけではつまらない、かといって、向うで生活をするというところまでには至らない。
そんなギャップを埋めるものになっているようです。

 そもそも、シニアの学習意欲は非常に高く、内閣府の世論調査でも、50代の9割以上、60代でも約83%の人が「生涯学習をしたい」と答えています。
内容としては「音楽、美術、華道、舞踊、書道、レクリエーション活動など趣味的なもの」や「健康法、医学、栄養、ジョギング、水泳などの健康・スポーツ」。
50代と60代を比べると、50代では生活や仕事に関連する内容をあげる人も多いのに比べ、60代になると趣味や教養に関するものをあげる人が多くなっている様子が伺えます。
内閣府 「生涯学習に関する世論調査」 平成24年7月

 シニア留学は、まさにこの趣味や教養に関する学習欲求を満たすものと言えそうです。仕事や子育てがひと段落して、それまで忙しくて手を伸ばせなかった習い事や夢の実現を目指したい。
そんなシニアをターゲットとした、JTBの「ミドルエイジからの短期留学 大人の遊学」というプランの2013年の申し込みは、前年から4割も増えたそうです(日本経済新聞2014/3/4)。
単に近所のカルチャースクールに通うのではなく、時間やお金に余裕があれば直接海外に行ってしまう。
大人だから、シニアだからできることとも言えるのかもしれません。

 シニア留学を分類すると、内容が文化体験(料理、園芸、ダンスなど)メインか語学習得メインかで大きく分かれ、あとは数日間の短期から1か月やそれ以上の長期まで、ということになるようです。
旅行会社や留学あっせん会社などが様々なプランを用意しており、インターネット検索をすると、その多さに驚かされます。
そのような中に掲載されていた、「50歳からの海外留学 押えておきたい4つのポイント」をご紹介しておきましょう。

1. クラスの年齢構成:国籍バランスに配慮する語学学校は多いものの、年齢については考慮されないことが多い。世代ギャップは慣れないと負担になるので、シニア層向けに構成されたプログラムや個人レッスンも検討する
2. 滞在先選び:学生寮の二人部屋、ではゆっくり休むこともできなかったりする。生活空間の確保も重要
3. 日本人スタッフ:日本にいる家族のことも考え、日本人スタッフが常駐する学校を選ぶ人も多い
4. 生活にメリハリがつけられる環境:シニア世代は、授業以外の時間も、放課後にバスで出かけたり博物館めぐりとしたりと活動的。そのようなメリハリがつけられる学校のリッチ・環境もポイントになる
(毎日留学ナビ特集より抜粋)
 手厚いサポートを行ってくれる留学サービスも増えてきています。海外旅行も結構行きたいところは行ったかな…という方。次の休みには、思い切って体験ツアーや語学留学ツアーに行ってしまってはどうでしょう。