お正月といえば…64.3%の人が食べる「おせち」料理

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お正月、皆さんはどうやって過ごされましたか?ハロウィンやクリスマスなど海外から入ってきた行事が年々盛んになっているとはいえ、日本人にとって最大のイベントはやはりお正月。年中行事の実施率を尋ねた調査では、「お正月に雑煮を食べた」(79.8%)、「年越しそばを食べた」(75.2%)、「年賀状を送った」(69.4%)と、年末年始に関わるものがトップスリーを占めています(日本能率協会総合研究所 2014年1月実施)。年代別に見ても、「お正月に雑煮を食べた」は20代から60代まで、全年代で実施率トップであり、年齢を問わず幅広く行われている行事となっています。

事実、年末年始に多くの人が食べるものとは

年末年始に食べるものに関する調査というのを見ても、トップは「年越しそば」で79.9%、次いで「お雑煮」74.8%、以下「お餅」65.2%、「おせち」64.3%と続き、「年越しそば」と「お雑煮」を食べる習慣はしっかり根付いていることがわかります(JA全中 正月料理と和食に関する意識調査 2014/10月実施)。それと比べると、「おせち料理」を食べるという人が6割強という数字は、デパ地下には有名料理店などの豪華なおせち料理が並び、コンビニや弁当やまでおせち料理の予約を受け付けるようになっている様子を考えると、やや意外にも感じられます。

考えてみれば、年越しそばはあまりアレンジのしようがありませんし、お雑煮は基本的には家で作るもの。となると、商品として展開できる年末年始の食べ物はおせち料理ということになるので、食品メーカーや小売店の販売合戦が目立つとも言えそうです。とはいっても、少し前まではおせち料理も各家庭で作られていたはず。手作りする人、購入する人はどうなっているのでしょう。

2015年お正月おせち購入割合

資料:「おせちに関する調査」クロスマーケティング 2014/11月実施

おせちに関する調査を見ると、最も多いのが「大半を取り寄せ」の34%。一部でも取り寄せするまで含めると、取り寄せを利用する人は8割を超えます。取り寄せの理由としては「手作りする手間を減らす、もしくはなくしたいから」(62%)、「お正月なのでぜいたくな気分を味わいたいから」(32%)、「その店のおせちの味が好き」(11.4%)など。年末の忙しい時期に、おせち料理を手作りする時間はなかなか持てないというのが現実のようです。ただ、シニアに限ってみると、その様子は少し異なります。50代以上を対象にした調査では、「手づくりのものと購入したもので用意する」人が半数以上を占め(54.6%)、「すべて手づくりする」という人も約2割(ゆこゆこ シニアの正月に関する調査 2014/11月実施)。現役世代と比べると時間的な余裕があるという面もあるかもしれませんが、やはりシニアにとっては料理、とくにおせちなど特別な料理は手作りしたい・してほしいという気持ちは強いといえそうです。

年越しそばを食べ、年が明けてお雑煮とおせち料理をいただき… お腹周りが若干気になる日々ですね。