今話題の「足育」とは?
みなさんは【足育(そくいく)】という言葉をお聞きになったことはありますでしょうか?
運動不足で偏平足の子供が増えているとか、
すぐに履けなくなってしまうからと大きめの足に合わない靴を履くことで足のトラブルを抱えている子供が多いなどという話は以前から耳にしてきましたが、
それに対して靴や運動で対処しようとするのではなく、足そのものの機能を育て鍛えていこう
という考え方や取り組みのことを言うようです。
子供靴といえば、発売10年で累計販売数4000万足という、アキレスの『俊足』です。通学用の靴に、運動会で格好良く走れるようにという機能を盛り込み、さらに色やデザインにトレンドを組み込むことで、今や子供靴の代名詞ともなりました。
そのアキレスも、『「足育」の普及、啓蒙を目指し、子どもたちの足を育て、“楽しく走る・歩く”事を強く推進する』という、アキレス足育(そくいく)宣言を打ち出しています。
私がこの【足育(そくいく)】なる言葉を初めて耳にしたのは、
先日のNHK『サキどり』という番組です。趣味でランニングをしていますので、足や靴の話にはつい目が行き耳がとまってしまうのですが、
注目したのは大人の足育がテーマだったからです。
「足育で正しい歩き方・正しい姿勢が身につけば健康になれると、今、医療関係者や教育現場では注目を集めています。
転倒骨折による経済的損失はなんと9136億円!高齢者が寝たきりになる原因第4位の転倒。
それを予防する可能性を秘めているのが、足育なんです。」(『サキどり』2013年9月22日放送 ‘足育’で転倒防止!運動能力アップ!)
番組では、外反母趾や浮き指などといった足のトラブルが膝痛や腰痛の原因につながっていること、
ちょっとした体操でそれが改善できる可能性があることなどが紹介されていました。
日ごろから足裏全体にバランス良く体重が乗っていないと感じているので、これは大変!ランニングどころではなく満足に歩けなくなってしまうかも!?と焦りを覚えました。
外反母趾、ハンマートウ、タコ・ウオノメ・・・
足のトラブルは“トラブル”という言葉が表すように、ちょっとした不都合程度の認識で、病気とはなかなか考えないのが現実でしょう。
しかし、足のトラブルの経験がある人は男性で7割、女性では9割を超えるという調査結果もあります(経済産業省 平成23年度皮革産業振興対策調査 消費者アンケート 2011年9月実施)。
軽く考えてしまうと、将来のクオリティ・オブ・ライフが左右されかねません。
番組では、歩行には杖が欠かせなかった方が、屈み指や浮き指の改善をはかって杖なしで歩く姿も紹介されていました
(この方の場合は、頸椎の手術の後遺症とのことでしたが)。
いつまでも元気で歩き、できれば走り続けられるように、私も今一度自分の足元を見直さなくては、と思いました