-第9回-いい会社と、いい仕事

個人と組織とが、新たな活性化をするために

どちらも人生の中の非常に大切な出来事で、その選択の如何によってその後の人生が大きく変わるだろうということは、誰が考えても間違いないことである。ところが現実はふとした縁で知り合い、大学の就職部に来た一つの求人票に目が留まっただけで自分の中に将来の夢が膨らみ、いくつかのイベントがあって、大きな意思決定をしてしまう。その後は、最初の蜜月期間が過ぎるといろんな現実に対面し、大変な苦労を体験しながら、妥協や工夫、さまざまな感情の波を越えて人生が進んで行く、という点でこの選択の難しさが分かる。またそれだけ上手な選択の道もあるということだ。

まず、健康を守ることが何より大切だ、ということが、身に染みてよく分かる。
とても優秀な人材とされていた人が、病気の為実力を示す機会が無いまま一生を終わるのは、どう考えても残念で口惜しいことだ。本人の健康に対する配慮が一番肝心だが、その仕事環境が健全なものだったのかが、影響しているように思われる状態もあって、会社としても考えさせられる問題である。

最後には、結局、家族との生活をどのように選択したか、選択せざるを得なかったかが、高齢期に至って安定した生活を迎えられるか、何時までも不安心な状態になるのかが分かれているような気がする。ここでも健康の問題が不安定だったり、突然の不幸に見舞われることもある、と云うことを覚えておかねばならない。

  1. 会社の事業内容が、自分のやりたい仕事にマッチしていること。
  2. 会社の盛衰、出来ればこれから上向きで、健全に成長する方向であること。
    会社の社風、人間性、人を大切にしているか。(キャリア開発を尊重)

  3. 仕事が、自分の考えている仕事領域と合致すること。(キャリア開発を意識)
  4. 仕事の方法が、自分の特徴を生かし、興味が持てるものであること。
    仕事の内容が、社会的にも有益で、人を成長させてくれるものであること。

  5. 仕事が好きで、人間とのかかわり合いが好きな人が多いこと。
  6. 仕事の進め方が、それぞれのメンバーと意見の交換が出来、開放的であること。
    仕事のメンバーが、個性的で尊敬でき、役割り分担が公平であること。

このそれぞれを見ると、それは期待するのが夢物語と思う人もいるだろう。しかし、それを実現することが出来るのは、他でもなく自分自身しかない、ことに気づくべきである。そのために(キャリア開発)を、お互いに意識することが必要なのである。