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年金額25年度1.9%増、物価より伸び抑制公開日:2025.03.14厚生労働省は24日、2025年度の公的年金の支給額を1.9%引き上げると発表した。物価や賃金の伸びを反映し、3年連続で増える。年金額の伸びを抑える「マクロ経済スライド」も3年連続で発動するため、物価を考慮した実質ベースでは目減りする。物価の伸びより給付が抑えられるため、年金財政の改善は進む。将来年金を受け取る世代にとってはメリットとなる。 (日本経済新聞 1月25日) 公的年金の支給額が物価を考慮した実質ベースで目減りするのはマクロ経済スライドのためだけではない。厚生労働省の毎月勤労統計調査によると、名目賃金に物価の変動を反映させた実質賃金は前年比0.2%減と3年連続のマイナスだ。マクロ経済スライドは名目賃金の変動率から現役の被保険者の減少と平均余命の伸びに応じて算出したスライド調整...