コラム
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-第11回-人との出会い公開日:2013.12.11何と言っても、人と人との出会いほど不思議なものは無い。 先に書いた昔の読書で、「三国志演義」の最初に出てくる、劉備、関羽、張飛の3人が桃園に義を結ぶくだり。またその劉備が、後の諸葛孔明を軍師として迎えるため三顧の礼を尽くしたことなど、人の結びつきが、歴史を作っていくありさまが、わくわくするような臨場感を持って著わされていたのを、思い出す。 日本の戦後の復興を創り出した時代のソニーの井深大と盛田昭夫、ホンダの本田宗一郎と藤沢武夫の組み合わせなども、経営の妙を語る際に、喧伝されたものだが、バブル崩壊以降、このような英雄の物語は日本では影をひそめてしまったように見える。 しかしながら21世紀がこれから創り出す社会は、一人一人の人間を大切に見定め、それぞれの多様性を生かしなが...