ニュース
-
東ソー、シニアの力でバイオ機器公開日:2016.03.23化学大手の東ソーが注力するバイオサイエンス事業。医療現場などでの検査や診断に使う試薬とともに、事業の柱となっているのが検査・診断機器の製造だ。生産を担う東ソー・ハイテック(山口県周南市)では、いったん定年退職し再雇用されたシニア従業員が組み立て作業を引っ張る。化学メーカーらしからぬ製品事業を支える異色の生産現場をのぞいてみた。 東ソーの中核工場がある南陽事業所(山口県周南市)。周南大橋を北に渡った対岸に東ソー・ハイテックの福川工場がある。足を踏み入れると、従業員が作業台に向かって部品の組み付けや電子部品のはんだ付け、機器の作動確認をしている。 一見すると普通の組み立て工場だが、働く人の姿を見ると、白髪の交じった男性が多いことが分かる。実は福川工場で働く約180人のうち、約80人が...