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働く高齢者の貯蓄増加、10年で3倍公開日:2023.06.17働く高齢者の賃金が貯蓄に回っている。総務省によると65歳以上の勤労者世帯(2人以上)が2022年に貯蓄に回した額は月平均11万円と、10年前の3倍超になった。金融資産は60歳以上が全体の6割超にあたる1200兆円を抱える。高齢者に消費や世代間の移転を促す施策が欠かせない。 (中略) 金融資産が一定以上の高い年齢層の間で環流し続ける限り、若年層には行き渡らない。状況を是正するには高齢者の貯蓄が消費や投資に回るような環境づくりが不可欠だ。生前贈与を促す税制の見直しや、負担できる能力が高い高齢者の資産を若年層に再分配するような税制や社会保障のあり方を考える必要がある。 (日本経済新聞 5月2日) 65歳以上の高齢者全体では、収入から貯蓄に回す金額は増えている。これは、65歳...